まゆと伊豆

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甲州微行ってなに?

1836年(天保7年)に山梨県甲州市一揆が起きます。(郡内騒動)
そこには大塩平八郎の乱の残党がいるかもしれないという噂も流れたために、それを調査する為に江川英龍は自分の脚で山梨県へ出掛けて行きます。

しかし、代官(県知事のような役割)だと調査しづらいということで、このように刀売りに変装します。



ちなみにこれは甲州微行図と言って、英龍自身が戯れで描いた絵だそうですが、戯れにしては上手だと思ってしまうのは私だけでしょうか?

微行とは身分を隠して世情を探る旅という意味です。

時代劇の水戸黄門がパッと思い浮かぶかと思います。

本当にこのように小説のような事が起きていたことにびっくりします。

 

後ろにいるのは家来の斉藤弥九郎。

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弥九郎さんは幕末江戸三大道場と呼ばれる練兵官を作った剣の達人です。

 

刀売りに変装しつつ、実は鉄砲を10丁ほど持っていて、身の危険が迫ったときにマシンガンのようにして打つつもりだったのではないかと言われています。

ちなみに鉄砲10丁を持っていたと分かったのは最近のことで、史料によっては刀と書いてあるのはその為です。

歴史というと過去のことだと思ってしまいますが、研究が進むとこのように新しいことが分かるようになり、歴史もどんどん更新していくものだと思うと、ワクワクしますね!

 

上の不正を暴き、民の暮らしが平和になったことで、

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というのぼり旗を庶民が立てて英龍さんを称えたというお話です。

 

しかし、このお話は続きがあります。

 

英龍さんは山梨県へ行くときに「もしかしたら自分の命が危ないかもしれない」と思ったそうです。

本当の事を奥さんにしか言わず、事情を書いた手紙をすぐに見つからないように隠しておきます。

しかし、家来たちにその手紙が早く見つかってしまい、びっくりした家来たちが幕府に

「うちの主人が勝手な事をしてしまい申し訳ございません」

と書いてある始末書が実は江川邸に残っています。

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真ん中の文書がそれで、一番最初に「甲州」という文字が読み取れるので、甲州に行ったことはその手紙の書いてあったので家来たちも分かったのかな?と考えてしまいます。

 

こうして見ると、実は英龍さんは無茶な事をしていたのかなと思ってしまいます。

ここで死んでしまったら、どうするつもりだったのでしょう?

韮山反射炉もお台場もできません。

 

mayu-egawatei.hatenablog.com

 

 

これは英龍さんが代官になった翌年のことなので、ちょっと張り切り過ぎたのか、若気の至りだったのか、色々と考えてしまいますね。

 

実はその甲州微行を題材にした小説を暁知明さんによる「隠密代官 甲州街道刀売り道中」があります。

フィクションの部分もありますが、暁さんが描く英龍さんはお茶目でロックな人のように描かれていて、私と同じ考えだなと思いました。

気になる方はぜひ、読んでみて下さい。

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