今、悩みを抱えた全てのみなさんへ。
少しだけ私に時間を頂いて、これを読んでもらえないでしょうか?
私は悩みを抱えているみなさんに歴史を学ぶことを提案します。
学校でも学ぶ歴史。
さて、どうして私たちは歴史を学ぶのでしょうか?
読み書き計算ができたら次は歴史!
探究の源流は江戸の寺子屋と和算にあり?社会に開かれた学びと探究心が育てた世界レベルの学力水準! - Far East Tokyo
歴史を学ぶという行為は、どうやら江戸時代の寺子屋の頃からあったそうです。
読み書きそろばん。と絶対に身につかないと生きていけないことを学んだら、さて、次は何を学ぶのか…?なんと
歴史だったのです。
それぐらい、昔の人は歴史を学ぶことを重要視していました。
なぜ歴史を学ぶのは重要なのか?
この本の中で著者は歴史を学ぶことは、
「我々はどこから来たのか?」
「自分は何者なのか?」
とアイデンティティを知るためだと言っています。
アイデンティティを知るため
アイデンティティを辞書で調べてみると、
「自分は自分であると認めること」
「自分の価値を他者に認められること」
とあります。
ここからはアイデンティティ=「自分を知ること」という意味で書いていきたいと思います。
アイデンティティを知るってめちゃくちゃ大事!
自分は何者であるか?を知ることは簡単なようで難しいです。
免許証や保険証などの身分証明書で自分を証明することはできますが、
それがなければ私たちは自分のことすらうまく証明できません。
この著者は自分のアイデンティティ=自分は何者か?
を知らないせいで不登校、犯罪や非行、精神的な病、引きこもり、社会にうまく馴染めない、など現代の私たちに身近な問題がたくさん挙げられています。
これは全部、
「自分が何者か?」「本当はどういう人なのか?」
が分からないせいで起きてしまうそうです。
そして、私たち人間はこのアイデンティティを本能レベルで求めてしまう生き物なのです。
自分のアイデンティティを知ることを避けるということはできず、
もししたとしても精神の異常など必ずトラブルが起きてしまうようにできているのです。
アイデンティティがあると悩みにも勝てる
あなたは今、自分に自信がありますか?
悩んだり、迷ったりしていることはありますか?
もし自分を知っていれば、うまくいかない困難なことがあっても目指すべき道は分かっているので、苦しいけれど目標は達成できます。
これは他人と同じではないこともあったり、自分で認めたくない部分も多く出てくるかと思います。
それでも「これが私」と強く思えるようになったら、それは自分のアイデンティティを見つけたということなのかなと思いました。
「私はこういう人だ」と初めて認識した上で、友達付き合いなど他人とも「私はこういう人で、友達はこういう人だ」と違いを認められる。
さらにその関係が大きくなって「私はこういう人で、職場はこうだ」「私はこういう人で、社会はこうだ、時代はこうだ」と認識できる。
ちなみにこれは恋愛でも大事で、これができていないとDVや依存など良くない恋愛に走ってしまうそうです。
空気を読めるようになる!?
安倍内閣:止まらぬ閣僚の失言 「1強」が緩みに | 毎日新聞
アイデンティティを身につけるともう一つの良いことが空気を読めることです。
政治家や著名人が失言をして問題になるニュースを見かけます。
なんでこんな事を言うのだろう?と思っていましたが、
これは他者が自分と違うことを認められないからだと言います。
さらに今や国際化の時代で文化が違う人たちと交流することで、自分といちいち違う点で戸惑ってしまっては時代に置いていかれるだけです。
自分を知っていることに自信を持っているからこそ、他者と自分が違う部分があっても「この人はこんな人なんだね〜」と軽く受け流せるようになるのかと思いました。
歴史を学ぶとアイデンティティが身につく!
さて、歴史を学ぶことがアイデンティティを知ることにどう繋がるのか?
伊豆の国市にある世界遺産•韮山反射炉で例を取って考えたいと思います。
最近の世界遺産事情ってちょっと変わっている?
突然ですが、最近の世界遺産事情をみなさんご存知ですか?
世界遺産はひとつの場所でひとつの世界遺産と思うかもしれませんが、
最近は何個かの場所をまとめて、ひとつの世界遺産登録という方法が多いです。
よく見ると、九州が多いです。
で、一見するとなんでこれをひとつの世界遺産にするんだ?という事で、タイトルを付けます。
今回の韮山反射炉が世界遺産になったタイトル『明治日本の産業革命遺産』と付けました。
日本人ってモノを作らせたらすごい!
これはざっくり言うと、鎖国が終わった明治の日本。
外国から重工業(製鉄、製鋼、造船、石炭産業)の技術がドバーと押し寄せてきて、ヨーロッパでは200年掛かってその技術を作ってきたのに、
日本はほとんど自分たちの手でたった50年で外国に追いついてしまいました。
今でも世界の車メーカーのトップを見て下さい。
外国から入ってきたはずの車なのに、日本の車メーカーがトップを占めています。
外国の技術を日本はすごいスピードで吸収し、しかも本家を越えてしまう。
日本人ってモノを作らせたらスゴい。メイドインジャパンのはじまりの歴史はここから。
と言っていいのかと思いました。
この世界遺産の主役は日本人全員!
先日私まゆはこの世界遺産の展示や管理を行なっている産業遺産情報センターで、職員の方からお話を聞く機会がありました。
明治日本の産業革命遺産、つまりこれは日本人の民度の遺産とお話していたのが印象的でした。
「この世界遺産遺産の主人公は日本人全員ということですか?」
と質問したところYESと返ってきました。
何気ない日常が世界遺産になった!
韮山反射炉が世界遺産になったタイトル『明治日本の産業革命遺産』
端島(軍艦島) | 観光スポット | 【公式】長崎観光/旅行ポータルサイト ながさき旅ネット
軍艦島とも呼ばれていて、今は無人島ですが、ここは石炭がたくさん採れた島で、たくさんの人が働きにこの島に来ました。
この人たちには家族がもちろんいて、団地などの住むところがそのうちできて、住む人が増えると当たり前に店や娯楽施設などの街ができ、一時期は世界で最も人口密度が高い場所と言われていました。
時代は石炭よりも石油の時代になり、石炭の需要がなくなってしまったため、端島は1974年(昭和49)に閉山となり、そこから人口が減り、無人島になった経緯があります。
閉山の時期が比較的新しいので、端島に住んでいたという方がまだたくさんいらっしゃいます。
私まゆはこの産業遺産情報センターに行った時にかつて端島島民だった方にお話を聞くことができました。
感想としては、小さな島なのにも関わらず、映画館や学校があって、本当にどこの街とも変わらない印象を受けました。
(端島の写真です。本当に小さな島とは思えない賑わいです)
その方の幼少の時の話も聞きましたが、どこにでもある平和な、微笑ましい日常を感じました。
そんな自分たちの当たり前の日常が世界遺産になった気分はどうなのだろうと思いました。
全てはここから始まった…。端島炭鉱(軍艦島)と日本の産業革命
正直、端島で働いていた人たちも、自分たちは将来世界遺産になるようなコトをやっているというよりかは、大切な家族のために、どこにでもある平和な日常のために、生活に必要なお金を稼いでいる意識なのではないかと思いました。
そう、この世界遺産は日本人の当たり前の日常、そして主役は名もなき日本人全員の世界遺産なのだと思いました。
ガイドとしてもそういったメッセージを強く発信していきたいと思いました。
歴史とアイデンティティを知って、それを希望に…
こんなふうに歴史を見てみると、
これを作っていたときは、まさか自分たちが将来世界遺産になるものを作っている、ましてや歴史に残るものを作っているなんて当時の人たちは思っていなかったことだと思います。
「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の概要|鹿児島市
(韮山反射炉と仲間の福岡県三池港。1908•明治41年に築港したときの写真。石炭を運ぶために作られた港です)
当時の人たちが当たり前のように過ごし、働いたことが100年後には歴史に残る。
ここから感じることは何気ない日常が歴史に残って、世界遺産に、世界に誇れるものになる。
私たち日本人はそういう民族、それこそがアイデンティティ、自分を知ることのヒントにならないでしょうか?
そう思うと繰り返されてうんざりした日常も頑張ろうと思えてきませんか?
大丈夫、報われないこともあるけれど、私たちはずっと地道に挑戦と失敗を繰り返し、気が付けば世界のトップにいつだって踊り出てきた。
先人たちはみんなそうやってやって来た。歴史がそれを証明している。
だから、歴史を見て希望を持つんだ。
そんなふうに私は感じました。
ひらめきやアイディアが降りてきやすい脳づくり
ここで言う歴史を学ぶことはただ知ることなのではなく、この歴史を知ってどう自分は思ったか?までやることが大切だと言っています。
なんだか面倒くさいように感じるかもしれませんが、間違えていたり、少数派の考えでもいいのではないかなと私は思います(別に世間に発表するとかじゃないしねー)
ここで大切なのは思考力のトレーニングを磨くことなのではないかなと思います。
私が歴史のガイドをするようになって感じたことは、例えば戦争とか繰り返している歴史が多いなと思っています。
では、「戦争をなくすためにはどうしたらいい?」と問われたときに「アノ戦争はなんで起きてしまったのか?」「あの戦争はこういうことをしておけば止められたんじゃないか?」とひらめきや発見につながると思います。
歴史が生んだ「世紀の難問」…イスラエル、パレスチナの争いはなぜ始まった ユダヤ人の苦難、アラブ側の抵抗、わずかに光が差したことも…共同通信記者が基礎から解説(47NEWS) - Yahoo!ニュース
正直、政治家でも権力者でもない私たちからすると「戦争をなくすためにはどうしたらいい?」の答えなんて考えてもしょうがないかもしれません(もちろん戦争をなくすことを真剣に考えることは大事だと思っていますが、みなさんに伝われこのニュアンス)。
ただこういう思考のトレーニングを繰り返すことで、脳みそが鍛えられて「いざ!」というときに発見やひらめきが舞い降りてきて、みなさんの生活をよりグレードアップさせるのではないかと思っています。
みなさんに希望のガイドを与えたい!
そんなふうに歴史をみなさんの希望にしていきたいです。
とは言っても、歴史をまた勉強するのは大変かと思います。
そんなとき、ガイドが歴史やその土地の解説、見所、地元だからこそ知っていることをガイドします。
ただ知識を伝えるよくいるガイドではなく、みなさんに問いかけ、思考する、主役はお客様自身です。
これはこういうふうに感じるべきなのではないか?どうしてこんなことが起きたのか?とみなさんに問いかけ、その答えが間違っていたり、少数派の意見だとしても、『考える』ということがみなさんのアイデンティティを作ることや発見やひらめきを起きやすい思考作りのお手伝いができたらと思っています。
人生を変えるガイドを。
そんなテーマで私はみなさんの伊豆をガイドいたします。
当日あさ10時まで受付しています。
ぜひ、お会いできるのを楽しみにしています。
↓一番オススメが累計ガイド人数3000人以上のコチラ。
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