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SDGsを分かりやすく解説&はじめよう~ジオパークって何?(2024.8.29更新)

世界ジオパークってなぁに?

伊豆半島をブラブラとしているとやたらに目に付くこの看板。

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伊豆が世界ジオパークに認定されたってどれだけすごいの?を解説します。

 

ひと言で言えばジオの世界遺産に認定された!

ジオってなぁに?

ジオとは地質。

地質とは私たちが立っている地面の下の世界です(厳密にはそれだけではないそうですが、今回は地面の下の世界ということで汗)

ユネスコとは世界遺産を認定する機関の事で、そこが

伊豆半島はジオ的に珍しい〜。だからジオの世界遺産(世界ジオパーク)に認定しちゃう!」

という事で認定されました。

なぜ伊豆半島ジオパークに登録されたの?

それにはまず、日本の成り立ちを見ていきましょう。

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このような経緯を得てできた日本。

なんとなく今の日本ができてきた頃…

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南から来た海底火山たちが陸になってそのまま本州になっちゃった!というのがとても珍しいそうです。

特に南からという方角がとても珍しいそうです。

フツーの世界遺産とはちがうの?

ここで世界遺産とはどう違い、なぜ分けたのでしょうか?

ジオパークは自然の世界遺産とも思えそうですが、例えば鹿児島県の屋久杉は世界自然遺産の分類に分けられます。

持続可能しなきゃダメ🙅‍♀️

そこで文部科学省ホームページを見ると、

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『持続可能』と書いてあります。

SDGsなんて言葉を最近よく耳にする方も多いと思いますが、つまり

「ジオ的に貴重で、そのジオと人間が仲良く暮らしていて、なおかつ未来に繋げるような活動しなきゃダメよ。できなかったら剥奪しちゃうよ!」

という事です。

SDGsって何?分かりやすく解説

UNESCO World Heritage Centre

そもそもSDGsって何?持続可能、未来に繋ぐと言われてもピンと来ないと思います。

ちょこっとだけ世界ジオパークの歴史

では具体例としてジオパークの歴史をちょっとだけ振り返ってみましょう。

1990年代終わりにヨーロッパの人が「ジオパーク」という言葉を使いはじめました。

その頃は自分たちの街にある化石を売ってお金に替えていましたが、

「いやいや。化石を売ったらそのうちなくなっちゃって素晴らしい地元の魅力がなくなっちゃうじゃん。

みんなが見学できるように整えて、入場料取れば、地元にお金も入るし、化石も守られるじゃん」

というのがはじまりです。その場所にあるモノをちゃんと保護しつつ、来たお客さんに伝えたり、地元にもプラスになる。これが持続可能で、この歴史の背景があるので、ジオパークは持続可能というのをすごく重視しています。

ジオパークという言葉は比較的最近できたので、「なんか急にジオパークって言葉を聞くな」と思ったのはそのせいでした。

そこで4年に一度審査があり、ちゃんと持続可能な活動をしているのか?という事で審査を受け、しっかりチェックされます。

伊豆半島ジオパーク登録までのドラマ

ではなぜ、伊豆半島ジオパークに認定しようとしたのでしょうか?

それは1989年7月に伊東沖で海底火山が噴火します。

youtu.be

(当時のニュース映像を見つけました。

その前に群発地震も何度か起きているので、地元の人たちが混乱する姿がなまなましいです)

幸い海底火山の噴火で済んだため、甚大な被害は出ませんでした。

しかし、専門家からするとこれだけで済んだのがとても奇跡だそうです。

そして今でも伊豆半島はこのように噴火してもおかしくない状態の場所でもあります。

ジオって身近

防災に役に立つ

みなさん火山災害に対する備えってしていますか?

地震などの防災に備える気持ちはありますが、伊豆に住んでいる私ですら、正直火山が噴火したときの防災に備えるという意識は今までありませんでした。

しかし、火山災害は人ごとではないのです。

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(1991年6月、長崎県雲仙岳の噴火では43名が亡くなりました)

主な災害の概要:雲仙・普賢岳噴火活動による災害

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(2014年9月、長野県と岐阜県の県境にある御岳山の噴火では登山客58名が亡くなりました)

【アーカイブ】戦後最悪の火山災害、遺族の提訴 御嶽山噴火災害訴訟、判決までの経過|信濃毎日新聞デジタル 信州・長野県のニュースサイト

今さらですがこうしてみると噴火の災害はとても甚大で、地震と同じように危機感を持ったほうが良いと思いました。

そこで、博物館を作って防災として伝える事を考えます。

その為には世界ジオパークに認定される事により、もっと伊豆半島のジオに興味を持って貰えると考えたようです。

関係ないようで大アリなジオの世界

私個人はジオガイド養成講座を取るまでは、地面の世界=ジオなんて考えた事がありませんでした。

地面の下の世界を知ることで防災にも繋がるということはお伝えして、少しは身近なモノに感じて貰えたかと思います。

もうひとつ、地面の下の生活を知る事は私たちの身近なものに関係している事を書きます。

今このブログを見ているスマホタブレット

スマホは何でできているか考えたことあるでしょうか?

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【iPhone XS】バッテリー交換 | スマホ修理工房【総務省登録修理業者】-スマホ・タブレットの故障・不具合はお任せ下さい!

金属部分は鉄鉱石、銅鉱石。

半導体は珪石。

プラスチックは石油。

……これ全部、地面の下(地層)から摂っています。

さらに当たり前のように使っている電気。

石炭、石油、天然ガス、ウラン鉱石…さらには太陽電池半導体ということで珪石からできています。

つまり私たちは石がないと生きていけません。

全く知らなかったけれど、石ってすごく大事。

そう思うと、急にジオが身近なモノに感じて、どんな石が世界にあるのか知るのが楽しくなると思いませんか?

簡単には認定してくれない世界ジオパーク

実は世界ジオパークに認定されるには申請しても簡単には登録にはなりません。

例えば伊豆半島も2014年12月に申請しますが、2015年9月になんと保留されてしまいます。

2016年11月に再チャレンジともう一度申請して、2018年4月に認定されます。

伊豆半島が大した事なかったのか…?と思うかもしれませんが、他の地域も一発では認定されずらいようです。

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世界ジオパークにまずは登録される前に、まずは日本ジオパークに認定される必要があります。

geopark.jp

現在日本ジオパークには46地域認定されています。

しかし、厳しい審査を通過したからこそ、世界ジオパークに認定されたことがいかに重要かと納得できます。

伊豆のジオに関するオススメの本

伊豆の大地の物語

伊豆は場所によって自然ができたストーリーがちがいます。伊豆じゅうを地道に調査した静岡大学名誉教授•小山真人先生著。実は某ブラタモリで伊豆だけでなく、静岡県の特集のときに出演される、みなさんおなじみの方なんです!

(ちなみにまゆさんは伊豆のジオの聖書と呼んでいるくらいガイドは読むべき本です)

獣の戯れ

三島由紀夫の小説「獣の戯れ」は西伊豆町が舞台です。

実際に西伊豆町の黄金崎に行くと、小説の一部を抜粋した文学碑が見れます。

この三島由紀夫西伊豆の街の風景の描写が、西伊豆特有の地質をよく描かれています。

三島由紀夫特有の耽美な世界観と西伊豆の異国のような自然の掛け合わせにぜひ、酔いしれて下さい。

笑って人類

爆笑問題太田光さんの小説。登場する名前は全て架空の名前。でもこれはあの国の事かななんて思わせる箇所がたくさん。その中で富士山の噴火災害を思わせるシーンが物語の重要部分となっています。富士山が噴火したらどうなる?なんとなく実感がない富士山の噴火災害の恐ろしさや悲しさを想像してほしいです。

伊豆を旅するだけでSDGs

ジオというと、難しそう、身近なものではないというイメージがあるかもしれませんが、実は私たちの生活にとても身近なものでした。

それはただ単に私たちが知らないだけで、伊豆を旅してまずは知る事からはじめるのも立派なSDGsです。

では、そんな伊豆のジオのオススメスポットを紹介します。

ジオリア&ビジターセンター

ジオリアとは伊豆のジオの総合資料館。

また伊豆の各市町にあるのがビジターセンターは、その町のジオの魅力をさらに焦点を当てたスポット。

もしみなさんが伊豆の中で特に好きな街があるならその街のビジターセンターから行ってみてもいいし、特に決まっていないならジオリアで伊豆の全体図を見て、気になる場所に行ってみるなんて使い方もオススメです。

全て入場無料です。

izugeopark.org

(開館時間、アクセスなどは上記サイトをチェック。ジオリアは伊豆市修善寺温泉街付近にあります)

企画展示も見逃せない!

ジオリアは何度でもお客さんが足を運びたくなるような企画として企画展示もしています。

現在はこちら。

現地に行ってみるのもアリ

やはり現地に行って実際に見てみたり、肌に触れないと分からない部分はあります!

いっそのこと、そのまま現地に行ってしまうのもアリです。

でも、やはり専門的な知識がないと、この自然ってどうやって見たらいいの?

2023年3月に私はジオガイド養成講座を受け、ジオガイドの資格を取得しました。

ガイドがいれば、その自然の解説だけでなく、ツアーの作成や地元民だからこそ知っている場所や裏ワザもご案内できます。

伊豆の自然もガイドしてほしい!伊豆ならどこでもガイドします!(もちろん事情によってガイドできない場所もありますが)

まずはこんな場所を見てみたい。こんな経験をしたい。

そんなみなさんの要望を叶えたいと思い作ったのがこのフリーガイドです。

いつもと違った伊豆旅の相談だけでも気軽にしてみませんか?

お問合せだけでもお気軽にどうぞ。

mayu10izu.com

 


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