まゆと伊豆

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ロクワット西伊豆って何? (2023.8.15改)

伊豆市土肥にあるロクワット西伊豆さんに行ってきました。

 

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入江長八の鏝絵発見!

入口に入ったら、まず上を見上げて下さい。

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言われないと気が付かないかと思います。

スタッフさん曰く、なんとこれ、入江長八の鏝絵かもしれないそうです!

 

mayu-egawatei.hatenablog.com

 

かもしれないというのは決定的な証拠がなく、弟子のものかもしれないとの意見もあるため、今後の調査が期待されます。

 

「気付いた人だけ気付けばいい」遊び心

以前、沼津市戸田にある旧松城邸の工事見学会に行ったときも、入江長八の鏝絵が玄関真上にありました。

 

mayu-egawatei.hatenablog.com

 

説明して頂いた方曰く、「気付いた人だけ気付けばいい」という趣旨があるそうです。

入江長八の絵は江戸時代末期から明治にかけてとても人気があったので、売れっ子作家の作品を目立つ場所に置くのはなんだかいやらしくて、こうやって静かにこっそり飾ることに粋や遊び心を感じていたのかと思いました。

歴史好きにはたまらない!

伊豆でオシャレな料理を食べに来たのかと思いきや、実は歴史好きや日本家屋が好きな方にはたまらないのがここです。

上を向いてください!



 

素敵な雰囲気で食事を頂きました。

そして、やはりここでもみなさん、上を向いて下さい!

 

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天井の太い梁。

江川邸、依田邸でガイドをしていた私としては太い梁をずっと見ており、この建物がとても古いことを予感させてドキドキしました。

 

mayu-egawatei.hatenablog.com

 

 

mayu-egawatei.hatenablog.com

 

お料理が来るまで色々と想像…

また、昔の日本家屋は玄関を入ったらすぐ土間のため、「段差がある…ここはきっと土間だったのをリノベーションしたんだろうなぁ」などと想像して料理が来るのを楽しみにしていました!笑

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お料理も地元のモノをふんだんに使っていて、食の伊豆を観光のお客様に存分にアピールできると思いました。

伊豆の中で古さは上位?

食後園内を散策していたら、スタッフの方とお話させて頂きました。

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ここは主屋を改造したレストラン、そして蔵として使われていた建物を宿泊施設にしています。

それぞれの建物で作られた時期はバラバラだそうですが、主屋は江戸時代中期、なんと300年ほど前からあったのではないかと思います。

伊豆で一番古い邸宅の江川邸は400年前、二番目の依田邸は江戸時代初期と言われているので、この建物が伊豆の邸宅の中でも相当の古さということが、想像しやすいかと思います。

文化財に指定されてもおかしくない!

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これだけの歴史があり、入江長八かもしれない鏝絵があるので、文化財に指定されてもおかしくないと思い、そういう予定はあるのか訪ねました。

 

mayu-egawatei.hatenablog.com

 

どうやら、この建物は今のオーナーの手に渡るまで、なんと30年ほど空き家状態だったそうです!

私の考えでは、先ほどの鏝絵しかり、文化財に指定されるにはこれから細かい調査や古文書があればその分析など、むしろ「これから」という印象があります。

また、文化財に指定されると制約もある為、それは店の経営方針にもよるかと思います。

ただ、私個人の意見としては充分に文化財に指定される要素はあると思います。

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ちょっとだけ元家主のはなし

さて、この家は何をやって財を成していたのかも聞いたところ、鈴木家は木炭を運んだ海運業として財を成していたそうです。

そのストーリーも海運業で財を成した、戸田の松城家とも一緒で、

江戸時代は炭で一攫千金を狙いやすかったもか?そしてこれだけの財を成したので、このエリアでは有名だったのでは?と色々と感じました。

 

鈴木家の家紋はこちらで、この家系は『二平』が世襲名でした。

なので、建物の至るところにこの家紋があり、由来はそこから来ています。

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世襲名ってなぁに?と思った方はコチラ

mayu-egawatei.hatenablog.com

 

また、この稲穂のマークは江戸時代、幕府に直々に土肥の年貢を納めていたことに由来しているそうです。

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話は30年放置されていたことに戻りますが、

ここは海がすぐ近くです。

海の近くに住むと潮風で建物は痛みやすいと言います。

しかし、この建物がなんとか持ち堪えたのは、やはり昔の日本建築の耐久性の素晴らしさがあったからだと関心せざるおえません。

土肥は終わらない

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(土肥神社)

なぜこんなに素晴らしい建物は長い年月も空き家状態になっていたことに疑問を感じられずにはいられませんが、

それと同じ考えを持ったオーナーがここを買い取ったそうです。

土肥は将来なくなるかも?

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http://www.city.izu.shizuoka.jp/gyousei/gyousei_detail004207.html

また土肥エリアはこの図のように人口が一番少ないエリアにも関わらず、高齢化率が一番高いのです。

つまり、将来、土肥という町がなくなってしまう深刻な危機になっています。

そこで、この素晴らしい建物を守るため、そして土肥の雇用をつくるためにここで施設を作る決意をしたそうです。

本当に街のために、そしてこの土肥エリアが好きな方なのだろうなと思います。

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ロクワットに込められた伊豆愛

最後にこの「ロクワット」という名前。

英語でビワという意味です。

土肥と言えば、白ビワ。

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これは、土肥でしか採れずほとんど市場でも出回らず、通常のビワより甘いのが特徴です。

この名前そのものが、土肥が好きな気持ちをなによりも表していると思います。

ロクワットをガイドしたい!

こんな素晴らしい建物をぜひともガイドしたいのですが、ロクワット西伊豆の関係者のみなさん、いかがでしょうか?笑

それはさておき、伊豆には歴史的な建造物がたくさんありますが、「歴史」と付くと、どうしてもみなさん難しいイメージがあるようです。

ここならば食事をしてのんびり過ごす目的で来ることができ、自然と伊豆の歴史に興味を持つ場所であってほしいと思います。

 

 

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