まゆと伊豆

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江川邸の工事は何をしてたの?(2021-2022年)

江川邸、しばらく工事中でご迷惑をお掛けしてしまい、大変申し訳ございません。

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屋根の交換(葺き替え)をしていました

今回は主屋の屋根の葺き替え工事をしました。

 

銅板って何?

つまり、銅板、この部分を替えました。

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銅板とは文字通り銅でできた素材で、最初はこのような色をしています。

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長年によって緑色に変化していきます。

私たちの生活の身近なものだと、10円玉が分かりやすいかと思います。

 

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もともとは茅葺きだった

江川邸の主屋の屋根は1600年に建てられ、400年以上経過しています。

実は1961年(昭和36年)まで江川邸の屋根は茅葺き(かやぶき)でした。

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こちらは1929年(昭和4年)の江川邸の写真です。

屋根の素材が違うのが分かりますか?

茅って何?

茅とはイネ科の植物の総称で、ススキもその中に入ります。

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この茅は油分があるので耐水性があるということで、昔はよく使われていた素材でした。

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(世界遺産岐阜県白川郷も茅葺きですね)

なんで銅板に変えたの?

しかし、茅葺きは明治に入り、一般の家にも瓦が使うことを認められます。

江川邸も茅葺きから銅板になった理由は、茅葺きのほうが維持が大変だからです。

茅葺きは20年ほどで交換ですが、銅板は50〜60年ほど持ちます。

また、職人不足という問題もあります。

 

思わぬところで、私たちの文化財がなくなってしまうことを痛感します。

 

江川邸の工事が予定より早く終わったのはなぜ?

江川邸の主屋の工事は当初、2022年8月終了予定でしたが、2022年4月29日から工事カバーの取れた姿をみなさんにお披露目することになりました。(一部ではまだ工事が続くので終了ではないです)

屋根の下の木の板

工事が予定より早く終わった理由は、

銅板(緑の屋根)のこような板があり、当初はこの板も取り替える予定でしたが、取り替える必要がなくなりました。

 

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(工事の写真をアップできない為、イメージ画像を

屋根葺き替え事業 銅板撤去作業(3月7日) | 見付天神 屋根修復工事

 様からお借りいたしました。実際の写真は江川邸公式Facebookからご覧になれます)

業者さんは70年は持たせると言っていたので、今後この板も江川邸の歴史をさらに物語るものだと思うと、ドキドキしますね!

これ「昭和36年修復」と書いてあります。

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前回の修復は昭和36年でした。

 

未来へ受け継がれる建物

今回の工事で一部の板は取り替えました。
新しい物にはちゃんと「令和3年」の文字があります。

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次の工事のときに「うわぁー、令和3年だって!」という未来の人たちの声が聞こえてきそうです。

70年後の次の工事には私は生きていないかもしれませんが、建物はあることに壮大なものを感じます。

 

文化財を守ることの大切さ

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以上が江川邸の今回の工事です。

江川邸は国の重要文化財に指定されています。

 

mayu-egawatei.hatenablog.com

 

いつまでもこの建物を守っていきたいですね。

 

 

 

 

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